無題
お久しぶりの記事です。今年も4月に入り、段々と暖かくなって俄然やる気が出てきたので、mini proのブートローダーをアンロックしちゃいました。
iOSに対してAndroidが持つ最大のアドバンテージが、自炊を含むカスタムカーネルやカスタムROMを導入できることなんですが、ブートローダーをアンロックしてないと、XPERIAならSony EricssonのSignatureが埋め込まれたROM(sinファイルやそれを基に作ったftfファイル)以外をインストールすることができません。
この作業を行う方法は現状、
- Sony Ericsson公式unlock
- s1tool
- SE TOOL
- omnius for SE
の4種類がありますが、
- は無料ながら、アンロックと同時にDRMが不可逆的に吹っ飛び、moraなどのダウンロード楽曲やtrackIDなどの端末認証が必要なアプリが利用できなくなるので却下。
- は無料でDRMも保存できますが、今回はなぜかパスw
- はDRMを保存したままアンロックできるのですが、初期費用が¥10k近く必要で、5回以下アンロックする程度ではイニシャルコストが高すぎるので却下。
- は普段は¥1.5k程の単発クレジットや期間クレジットを購入しないと使えないのですが、4月6日から9日までの復活祭に合わせた4日間無料プロモーションを行っていたので、DRMも保存されることだしツールの使い方に慣れる意味でも、今回はこれで行っちゃいます。
べ…別に無料期間中でお得だからってこれを選んだわけじゃないんだからね!!
コホン…
ちなみに1と2はdocomoやauなどの日本国内向け端末には使えませんので、そのような端末をアンロックするためには必然的に3か4を選択せざるを得ません。
続きは作業顛末という名の備忘録。
- 簡易工具の作成
omniusを使ってアンロックするには、テストポイントと呼ばれる端子をGNDに落としてやらないといけないのですが、ただの銅線などを使うと作業がし辛く、万が一手元が狂って違う場所を繋いだり、あまつさえ短絡させたりするとXPERIAが高級文鎮になりかねません。そのような事故を防ぐためにも、まずはこの作業用の簡単な工具を作っちゃいます。
用意するのは、テスター棒と、
ワニ口クリップ。挟む部分が小さく込み入っていることが多いので、できるだけ小さいものが便利かと。
ホームセンターで¥500位で揃えられると思います。
工具はニッパーとカッター、ラジオペンチを用意しますが、数百円の安いヤツで良いので圧着ペンチ
を用意しておくと、端子の切り落とし・被覆の剥き取り・ワニ口クリップの圧着までを一本で簡単に行えて便利です。
- まず、テスター本体側の端子をニッパーなどで切り落とします。
- 端子を切り落とした側の被覆をカッターなどで剥き取り、ワニ口クリップにラジオペンチなどで圧着します。
これで工具は完成。
これを使えばちょっとだけ作業が楽になるはずですw
- まず、テスター本体側の端子をニッパーなどで切り落とします。
- omniusでアンロック
ここからが本題になりますが、omniusのユーザー登録を前もって行い、クライアントソフトをダウンロード、インストールしておいてください。
また今回は無料でできましたが、普段はクレジットが必要なのでこれも前もって用意しておいてください。
- omniusを起動し、「サーバ」タブを選択、「アカウント」ツールバーの「サーバ設定」をクリックします。
- 「サーバ設定」ダイアログが表示されるので、「接続方法」に「IPアドレスでサーバに接続」を選択。「ユーザ名」と「パスワード」に、omniusに登録したものをそれぞれ入力してから「変更を保存」をクリックします。
- 「サーバ」タブ上「アカウント」ツールバーの「アカウント情報」をクリックします。2.で正しいアカウント情報が入力されていれば、アカウントのクレジット情報が表示された後、緑色で「成功しました。」と表示されます。
- 「アクション」タブを選択して、「電話の機種」ドロップダウンでアンロックする機種、今回は「SK17」を選択します。
- 「オペレーション設定」ダイアログが表示されるので、「接続方法」に「MicroUSB cable を接続に用います」を選択してから「OK」をクリックします。
- 「アクション」ツールバーの「識別」をクリックします。「識別」ログに表示される説明書に従い、端末をUSBケーブルでPCに接続します。
この作業の際、SIMカードを端末から抜き取っておきます。 - ログにIMEIやデバイスIDなどの端末情報が表示され、最後に緑色で「成功しました。」と表示されて、
「デバイス」ペインの「デバイス」に「SEMC USB Flash Device」と表示されたら、端末をPCから一旦外します。
- ワニ口クリップでGNDを挟みます。このとき確実にGNDに落とすためにバッテリーのマイナス端子を利用します。バッテリーを外す際に確認しておくと良いでしょう。
注意!:ワニ口クリップが他の端子に絶対に触れないように!
- 「アクション」ツールバーの「アンロック」をクリック、「Unlock bootloader」を選択します。
- 「オペレーション設定」ダイアログが表示されるので、「出力フォルダ」にバックアップの保存先を指定して「OK」をクリックします。
- 端末にUSBケーブルを接続し(まだPCには接続しない)、テストポイントをテスター棒で押さえます。テストポイントは下の写真でテスター棒の先端が示す先、右から2列目の下から2段目になります。
- テストポイントをテスター棒で押さえたままUSBケーブルをPCに接続し
、端末の電源ボタンを短く押します。追記:USBケーブルを繋ぐだけでOKの模様
PCが新しいデバイスのインストールを始めたらテスター棒を端末から外します。
端末を初めてomniusでアンロックする場合は、恐らくデバイスドライバが見つからずにインストールに失敗してomniusの作業が一時停止しますが、慌てずそのまま作業を続けます。
- Windowsのデバイスマネージャーを開き、「ほかのデバイス」の「QHSUSB_DLOAD」という名のデバイスのドライバーを手動でインストールします。
ドライバーのあるフォルダーは、「アンロック」ログの説明書の下に表示される「Required driver files:here」をクリックして表示される場所を指定します。 - ドライバーが正常にインストールされると「ZEUS Flash Device」という名のデバイスとして端末が認識され、omniusは作業を再開します。
- 正常に終了すると、ログに緑色で「成功しました。」と表示されるので、
端末をPCから外します。
- 端末にバッテリーを取り付け、「電源は入れずに」ボリュームUPボタンを押しながら再度PCに接続してみます。
アンロックできている場合は下の写真のように通知LEDが青く光ってfastbootモードになりますが、そうでない場合はボリュームUPボタンから手を離した後、普通に充電モードでブートしてしまいますので、再度最初から作業を行ってみましょう。
以上でアンロック作業は終了です。端末をPCから取り外し電源を入れてみましょう。
もし電源が入らなかったり、4回も5回もロゴループする場合は「アクション」ツールバーの「アドバンスド」にある「Repair S1-boot」から復旧できると思います。それで復旧できない場合は残念ですが…。
無事に端末が起動したら、忘れずにTitaniumで「更新センター」を凍結しておきます。
ブートローダーをアンロックした状態で万が一にもOTAしようものなら、そのまま文鎮化してしまいますのでw
ま、一応回復手段はありますが、念のために…ね(´・ω・)
とまあ、とりあえずアンロックしてみたんですが、まだカスタムカーネルなどを焼くわけじゃないので今回はこれでひとまず終了ですw
べ…別にomniusが無料になったからって便乗したわけじゃ(ry